インフルエンザの流行時期、春にも?

2019年10月23日

インフルエンザはかつては、冬に流行する病気の象徴のように思われていました。
しかし、2017年には、春にインフルエンザが流行しました。
その結果2017年には春インフルエンザという言葉ができてしまうほどで、インフルエンザは春になっても流行する病気というイメージが広まりつつあります。

インフルエンザにはA型とB型があり、B型インフルエンザの流行する時期は、A型よりも後になることがあります。
B型インフルエンザは冬の終わりの時期から初夏にかけて流行することが特徴です。
そして、B型インフルエンザの病状はA型インフルエンザの病状に比べて、比較的軽いという特徴もあります。
インフルエンザのイメージである高熱がでずに、発熱しても38℃程度だったり、お腹が痛くなる、下痢をするといった病状があります。
こうなると、インフルエンザにかかっているとは思えないでしょう。

このように、インフルエンザの流行時期とはずれている時期で、インフルエンザとは思えない病状であることにより、インフルエンザにかかっていると気づきにくくなります。
そして、普段と同じように生活することで、病状が悪化するだけでなく、感染が広がります。
その結果、春にインフルエンザが感染拡大してしまうのです。

新型インフルエンザは2009年5月に出現し、その後も患者数は増え、夏には感染拡大しました。
季節性のインフルエンザは、季節性という名の通り、ある一定の季節に流行します。
しかし、新型インフルエンザには流行の季節が決まっていません。
また、新しいタイプのウィルスなので、新型インフルエンザにかかった人の数が少なく、免疫を持っていない人が大勢いいます。
このような状態で、もし、新型インフルエンザ患者がでたら、感染者は一気に増大し、新型インフルエンザが大流行してしまう可能性があります。
新型インフルエンザは、いつでもかかる可能性があるので、常に注意が必要です。
インフルエンザは一年中かかる病気だと思ってください。

感染拡大は厚生労働省のレベルマップでチェック

感染の拡大状況は厚生労働省のレベルマップを見ると良くわかります。
これは、厚生労働省・感染症サーベランス事業によるもので、全国にある定点医療機関を受診した患者さんの数が、週ごとにわかるようになっています。
定点医療機関は全国に5000か所あります。

ここでは、過去のインフルエンザの流行した状況をもとにした基準があり、保健所ごとにその基準値を超えた場合には、お知らせがくるようにできています。
基準値をどの程度超えたかで、注意報レベルと警報レベルに分けられます。
レベルマップを活用することで、自分が住んでいる地域以外の場所まで、日本全国のインフルエンザの流行状況がチェックできる仕組みになっています。

現在は移動手段が増え、1日で日本の端から端までの移動もできるようになり、日本中を移動する人の数が増えています。
これはどういうことを意味するのかというと、日本の南の端で流行しているインフルエンザが、あっという間に日本の北の端で流行してしまうということです。
ウィルスは、人の身体を介して移動します。
人間がこれだけの距離を移動するような生活をしていると、一部の地域で流行している病気が、一瞬で日本中に広まってしまうという事態が起こりやすくなっていると考えられます。

そのため、遠くでの流行だから、自分は関係ないと思っていても、自分でも気づかないうちに感染してしまっているということが起こります。
遠くのことだから関係ないと思わずに、少しでも流行している地域があれば、自分も感染してしまうかもしれないという意識を持ち、感染予防に気をつけることが重要です。
また、感染したかもと思ったら、どんな季節でも早めに病院を受診しましょう。
それが感染を拡大させないために必要なことです。